医療機器メーカーは、高齢化社会の進む日本において人々の健康と生命を支える重要な役割を担っています。
営業職がどのような業務を行い、どのようなキャリアを歩むのか、具体的な事例を通じて業界の全体像と働く魅力を詳しく解説します。
医療機器メーカーの営業職
医療機器メーカーの役割と仕事内容
医療機器メーカーの役割は、研究開発により生み出された製品やサービスを医療現場へ届け、人々の健康や生命を支えることにあります。その最前線に立つのが営業職であり、医療従事者や患者に製品情報を提供し正確に機器を扱える環境を整えます。製品案内だけでなく、デモンストレーションや操作説明、万が一の不具合時には迅速な初期対応を行い医療現場に伴走して力強くサポートする役目があります。

製品提案
取引先はクリニックから大きな病院、患者やその家族などさまざまです。信頼関係を築きながらそれぞれの治療方針に合わせて医療機器を提案します。
また新しく開院する病院などの新規開拓も行います。

機器の操作レクチャー
医療スタッフへの説明に加え、自宅で療養する患者や家族へ機器の使い方をレクチャーします。
「機械は苦手」という高齢にも安心して使っていただけるよう、優しく分かり易い言葉で説明するのが役割です。

緊急対応(24時間体制)
24時間365日、患者の命を守るためのサポート体制です。機器のトラブルや停電・災害時など万が一の時に迅速に駆けつけます。チームで連携して地域の患者の「当たり前の日常」を支えます。
専門に特化した2つの販社
医療機器業界で85年の歴史を持つフクダ電子では、この伴走支援をより専門的に行うため2つの営業組織を設けています。
異なる視点から日本の地域医療を支える強力なネットワークが、フクダ電子の大きな強みです。
フクダ電子販売会社
心電計や生体情報モニタなど、病院やクリニックなどの医療機関で使用する様々な医療機器を医療の専門家医療従事者に対して提案を行います。
フクダライフテック
在宅医療を受けている患者の自宅を訪問し、在宅酸素療法や睡眠時無呼吸症候群(SAS)治療器などのレンタルとサポートを担います。医療機器の扱いに慣れていない方も安心安全に使っていただけるよう、分かり易い説明と迅速なトラブル対応が求められます。
リアルな動きと将来像
社員の一日のスケジュール
医療機器メーカーの営業職は、主に午前中は営業所での準備やチームミーティングを行い、午後は担当エリアの病院やクリニックを数件訪問。
新製品のデモンストレーションを行う日もあれば、納品した機器の定期点検やドクターと打ち合わせをする日もあります。フットワークの軽さが求められる業務内容ですが、フクダ電子は地域密着型営業のため移動効率が良く、自分自身でスケジュールをマネジメントできる点もこの仕事の大きな特徴です。
メールチェック・返信、当日の訪問スケジュールの確認や、当日お届けにあがる製品の確認・営業車に積み込みなどを行います。
また、朝礼やチームミーティングなど、社内メンバー間の情報共有を行い、わからないことや上司への相談なども行います。
クリニックや病院、患者のもとに訪問し、機器の使用具合や要望、不明点の説明などの時間。
ときには、先生の診察が落ち着くまで待合や車の中で待機することも。
アポイント先の近くやオフィスにいる際はメンバーと一緒に昼食。
午後の営業回り・提案に備えてお気に入りのお店で英気を養うことも。
午後の営業活動スタート。担当する病院数・患者数はレイヤーや担当するエリアによって異なりますが、
1日に数件の訪問と電話対応などを営業活動時間に行います。
会社に戻り見積書の作成や発注業務などを行います。
この頃にはほかの営業メンバーも戻ってきているので、「先生からこんな要望があった」「この操作が答えられなかった」などその日の出来事を共有し合い、
翌日の訪問準備を行います。
業務終了。アポイントの状況によっては直行直帰するメンバーも。
専門性を高め、地域のリーダーへ
入社後は、新人研修とOJT(実地研修)を通じて自社製品と医療現場への理解を深めます。自分一人で営業活動ができるようになったら、次のステップとして後輩の育成を担い、更には高度な医療への対応、営業所のマネジメントを行う管理職などを目指すことができ、多様なキャリアパスが用意されています。各地域に根ざした営業活動を行う「販売会社体制」を活かしながら、長期間かけて築いたドクターとの信頼関係を武器に、担当エリアの医療インフラになくてはならない存在へと成長していくことができます。
医療機関と在宅の違い
フクダ電子が展開する医療機器サービス部門と在宅医療サービス部門の営業は、そのやりがいや難しさが異なります。医療機器サービス部門は、医療機関に対し多種多様な医療機関向け医療機器の提案を行います。医療機器の専門知識を活かして医療従事者と対話する点に難しさはありますが、病院全体のシステムを構築し救急現場を支えるスケールの大きな達成感があります。
一方で在宅医療サービス部門は、医療機関に医療機器のレンタルを提案する業務に加え、医療機関の委託により、患者宅に機器を設置して使用方法などを説明します。医療の知識がない方にも分かり易く必要がある為、ホスピタリティが求められます。自分のサポートによって患者の生活がよりよくなっていく様を間近で見守ることができ、感謝の言葉をいただける機会が多い点が魅力です。
監修

(https://www.fukuda.co.jp/)
創業85年の信頼と歴史のある企業
1939年創業のフクダ電子は、国産初の心電計を開発した総合医療機器メーカーです。ルーツである心臓循環器系の領域を強みに、病院やクリニックで使用される医療機器だけでなく、在宅用医療機器や医療情報システム、電子カルテ、消耗品など幅広い領域で、人々の健康とQOL(Quality of Life:生活の質)の向上に貢献している企業です。
